“障害者手帳”は文字どおり障害のある方に交付される手帳ですが、今回のコラムから何回かに分けてもう少し詳しく見ていこうと思います。

現在、下表のとおり3種類の手帳が発行されており、障害者手帳を持つことにより、様々な障害者福祉制度を利用することができます。各種の手当や割引・税金の控除など経済面での支援を受けられる他、障害の特性に応じて教育機関や就職の選択肢の幅が広がるメリットもあります。本来の目的とは関係ありませんが、預金口座の開設など色々な手続きの場面で顔写真付きの本人確認書類としても使用できます。

障害者：日常生活や社会生活に制限のある人

障害者手帳を取得することで将来的に何かしら不利益があるのではと心配される親も多いようですが、実際のところ、不利益は一切なく不要なら返すことができます。また、履歴書などに記載する義務もありません。

発達障害の子など知的な遅れが目立たない場合、手帳の申請をしなかったり遅れたりすることも少なくありませんが、可能な限り早めに取得し出来るだけ多くのメリットを享受していくべきと思います。