コラム

障害者扶養共済制度について

障害者扶養共済制度とは?

この制度は、障害のある子の保護者が毎月保険料を納付することで、保護者が死亡または重度障害となった場合に、障害のある子へ一定額の年金を支給する制度です。

  • 加入者(保険料負担者)⋯障害者の保護者
  • 受取人⋯障害者ご本人(対象となる障害:①知的障害、②身体障害者手帳を所持し、その障害が1級~3級に該当する場合、③精神または身体に永続的な障害のある方で障害の程度が①、②と同程度と認められる方)
  • 年金管理者⋯障害のある子がご自身で年金を管理することが困難な場合、管理者として親族などを指定します。
  • 支給額⋯毎月2万円または2口加入の場合は毎月4万円(終身年金)
  • 保険料(2口まで加入可)
    加入者は下表の保険料を65歳まで納付します。なお、65歳に達した時点で納付済み期間が20年間に達していない場合、年齢にかかわらず納付済み期間が20年間に達するまで納付します。

    加入時の年齢区分 保険料月額
    (1口あたり)
    35歳未満 9,300円
    35歳以上40歳未満 11,400円
    40歳以上45歳未満 14,300円
    45歳以上50歳未満 17,300円
    50歳以上55歳未満 18,800円
    55歳以上60歳未満 20,700円
    60歳以上65歳未満 23,300円

     

どんなメリットがあるの?

終身年金

親なきあとの一生涯にわたって、毎月の収入額を増やせる大変心強い制度です。

保険料が割安

公的制度のため、保険料が割安です。(民間保険の保険料に含まれる付加保険料がかかりません。)

税制優遇

加入者が支払う保険料は所得控除の対象です。

運用収益が大きい

【事例】親が45歳、障害のある子が15歳で加入し、その40年後の親(85歳)の死亡に伴い子(55歳)に年金支給開始。さらにその30年後に子が85歳で亡くなった場合。

  • 親の総支払保険料(1口加入)
    17,300円×12カ月×20年間=4,152,000円⋯①
  • 子の総受取年金額
    20,000円×12カ月×30年間=7,200,000円⋯②
  • 運用収益(インフレ率などの貨幣価値の変動を考慮せず)
    ②-①=3,048,000円

障害者扶養共済制度

Q&A

ここからは、私が個人的に広島市役所から聞き取った内容です。※

どこで受け付けていますか?

区役所の福祉課でお申し込みください。

保険料の納付を国民年金のようにクレジットカード払いや口座振替にできますか?

できません。納付書を使用し金融機関の窓口で支払ってください。
納付書は半年ごとに6枚送付しますので、最大6カ月分をまとめて納付することが可能です。

加入者が死亡したら年金支給は自動でスタートしますか?

しません。受取人またはご親族などからの請求手続きが必要です。障害者扶養共済に加入していることを周りの方に知らせておいてください。

役所には死亡届を提出するのに、なぜ役所に20年間払い込み続けた年金のもらい忘れが発生するのですか?

広島市では2020年度中を目途に各区役所へ相続手続きの専用窓口を開設する予定です。その専用窓口においては対象の方へ障害者扶養共済の請求手続きについてご案内させていただきます。

年金振込みは老齢年金のように偶数月の15日ですか?

いいえ、毎月10日に受取人指定口座へお振込みいたします。

何かデメリットはありますか?

加入者が保険料払込み期間中にお亡くなりの場合、弔慰金が支給されますが、既払保険料より低額になります。

※この制度は都道府県または指定都市が実施しています。詳細・疑問点などについては各自治体へご確認ください。
(こちらは、独立行政法人福祉医療機構のパンフレット(PDFデータ)です。最終ページに各自治体の問い合わせ先電話番号が記載されています。)