コラム

“エンディングノート”の活用について

終活と聞いて、まず“エンディングノート”を連想される方は多いと思います。


“エンディングノート”には決まった書き方があるわけではなく、家族や友人との思い出、周りの人への感謝の気持ちなど、自由に書くことができます。

しかしながら、このように言われてスラスラと文章を書き始めることができる人は素晴らしいのですが、私のような性格だと何も思い浮かばないか、後回しにするかのどっちかです。

そこで、“エンディングノート”の重要な機能である、“万一のときに備える”ということに焦点を置いて、まずは下記のような事柄を箇条書きにするところから始めれば、誰にでも取っつきやすいのではないでしょうか。
ここで言う、“万一のとき”とは、病気、事故、加齢などにより死亡または判断能力や身体機能の低下したときを指しています。

①健康状態 ・持病
・かかりつけの病院
・服用している薬
②趣味・嗜好 ・食べ物の好き嫌い
・習い事
・好きなテレビ番組、書籍、音楽など
③財産の内容 自分名義、あるいは自分が管理している預貯金、保険、共済、 不動産、動産などの内容
④財産の管理 ・自分単独での財産管理が難しくなったときに、誰に何をやってもらいたいか
・相続時の遺産分割に対する考え方
⑤ペットのこと もしも自分で飼うことができなくなったときに、誰に何をお願いするか

 

終活・相続相談
その他、デジタル遺品(処理・解約方法)に対する考え方、万一のときに知らせてほしい連絡先、尊厳死を希望するかどうか、葬儀の方法など、気にかかる点を少しずつ書き加えていかれると良いと思います。ここまで完成すると、冒頭で述べた自由作文も案外スラスラとできるかもしれません。

また、“エンディングノート”を書くことにより、万一のときの考え方が固まってくれば、それらを確実に実現するための制度や仕組みがいろいろとございますので、ぜひお気軽にご相談いただければ幸いです。